今日もみすゞさんのページに

来ていただきありがとうございました。

猫の手舎では一年365日、

毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを

紹介させていただいています。

 

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「仔牛」です。

 

ひい、ふう、みい、よ、踏切で、

 

みんなして貨車をかずへてた。

 

いつ、むう、ななつ、八つ目の、

 

貨車に仔牛(べえこ)が乘つてゐた。

 

賣られてどこへ行くんだろ、

 

仔牛ばかしで乘つてゐた。

 

夕風冷たい踏切で、

 

みんなして貨車を見おくつた。

 

晩にやどうして寝るんだろ、

 

母さん牛はゐなかつた。

 

どこへ仔牛は行くんだろ、

 

ほんとにどこへ行くんだろ。

 

 

(仔牛:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

売られていく子牛を見るのは心が痛みます。

 

親から離されて売られていく子牛たちが

 

気の毒でなりません。

 

そんな子牛たちの運命がどんなものか、

 

みすゞさんはそんな心情を

 

子どもの心で疑問をなげかけています。

 

鈴木 澪

 

 

師、西条八十に影響されたみすゞさん。

 

八十に牛の詩は多く「学んでいますね」。

 

そして独自の世界をつくってますね。

 

大西 進 

 

※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。

私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。

そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。

 

みすゞさんの詩画集も作っています。

金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)

 おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。

 第1集「みんなちがってみんないい」

 第2集「見えぬものでもあるんだよ」

 第3集「みんなを好きに」

 

また明日もぜひ遊びに来てくださいね!

お待ちしています。猫の手舎