このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「知らない小母さん」です。

 

ひとりで杉垣

 

のぞいてゐたら、

 

知らない小母さん

 

垣の外通つた。

 

小母さんつて呼んだら

 

知つてるよに笑つた、

 

私が笑つたら

 

もつともつと笑つた。

 

知らない小母さん、

 

いい小母さんだな、

 

花の咲いた柘榴(ざくろ)に

 

かくれて行つたよ。

 

 

(知らない小母さん:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

子供が笑いかけると、

 

つい一緒に笑ってしまいます。

 

そんな力が笑顔にはあります。

 

みんなが笑っていられるようになりたいですね。

 

鈴木 澪

 

 

大人が知らない子どもに声をかけるのは

 

よくあることでも、

 

子どもがあそび相手がいなくて大人に

 

声をかけるのは昔々の子どもたち。

 

みんな、おじさーん、おばさーんって呼んでました。

 

そのくせがついて、大きくなっても

 

そのおばさんにおばさんって呼んだら、

 

おばさんって呼ばれておこられたことがあった。

 

何んてよべばよかったのかって、

 

ずーっと考えなやんでた頃がなつかしい。

 

大西 進