このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「四月」です。

新しい御本、

 

新しい鞄に。

 

新しい葉つぱ、

 

新しい枝に。

 

新しいお日さま、

 

新しい空に。

 

新しい四月、

 

うれしい四月。

 

 

(四月:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

入学、新学期のある四月。

 

桜の花の季節。

 

長い冬から明るい春が訪れる。

 

四月とはそんな月。

 

なぜか心はずむ四月。

 

みすゞさんは新しいという

 

言葉で四月を表現しています。

 

なにもかもが新しく

 

生まれ変わるような気にしてくれる

 

そんな四月です。

 

鈴木 澪

 

 

子どもたちは入学したり進級したり、

 

お古のかばんも新調したり、

 

足もぴかぴか、見上げると

 

みどりも空も太陽も

 

みるものみんなあらたです。

 

新しい葉っぱは新しい枝につく、

 

こんな自然科学者の目が

 

みすゞさんにあるのです。

 

大西 進