「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「金米糖の夢」です。

 

金米糖は

 

夢みてた。

 

春の田舎の

 

お菓子屋の

 

硝子のびんで

 

夢みてた。

 

硝子の舟で

 

海越えて

 

海のあなたの

 

大ぞらの

 

お星になつた

 

夢みてた。

 

 

(金米糖の夢:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

かわいい金米糖の夢は、

 

その形そのままにお星様になった

 

というお話し。

 

金米糖は人間が作ったもの。

 

そして人間は神様が作ったもの(?)

 

とすると金米糖も人間も同じようなもの。

 

すなわち、みんな仲間だっていうこと。

 

夢はみんなが見ています。

 

その夢に向かって、

 

みんなが輝いて生きて行ける

 

世の中であって欲しい思います。

 

鈴木 澪

 

 

星型のなつかしいおかし、

 

夢をみつづけるみすゞさんは、

 

地上にあるすべてのものも

 

夢をみている、と思ってしまいます。

 

ほんとうにみているのでしょう。

 

地上のすべてになりかわって

 

夢をみたら一生かかっても

 

見切れません。

 

大西 進 

  

※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。

私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。

そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。

 

みすゞさんの詩画集も作っています。

金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)

 おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。

 第1集「みんなちがってみんないい」

 第2集「見えぬものでもあるんだよ」

 第3集「みんなを好きに」

 

また明日もぜひ遊びに来てくださいね!

お待ちしています。猫の手舎