今日もみすゞさんのページに

来ていただきありがとうございました。

猫の手舎では一年365日、

毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを

紹介させていただいています。

 

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「宵節句」です。

 

蟲齒がいたい

 

齒がいたい、

 

しぼしぼ小雨の

 

宵節句。

 

雪洞(ぼんぼり)の灯も

 

いつか消え

 

官女も仕丁も

 

ねむつたろ。

 

寝ててみえるは

 

ほの白い

 

裸人形の

 

足のうら。

 

むし齒がいたい

 

齒が痛い、

 

更けてさみしい

 

宵節句。

 

 

(宵節句:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

齒が痛いのは本当につらいものです。

 

夜更けに小雨の降る中というのは

 

もっとつらい感じがします。

 

鈴木 澪

 

 

誰かさんの虫歯とお人形、

 

いたいからさみしい夜なのか。

 

今はなんでもすぐお医者さんへ。

 

昔はひやしてがまん。

 

大西 進

 

※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。

私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。

そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。

 

みすゞさんの詩画集も作っています。

金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)

 おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。

 第1集「みんなちがってみんないい」

 第2集「見えぬものでもあるんだよ」

 第3集「みんなを好きに」

 

また明日もぜひ遊びに来てくださいね!

お待ちしています。猫の手舎