今日もみすゞさんのページに

来ていただきありがとうございました。

猫の手舎では一年365日、

毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを

紹介させていただいています。

 

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「雀」です。

 

ときどき私はおもふのよ。

 

雀に御馳走してやつて、

 

みんな馴らして名をつけて、

 

肩やお掌(てて)にとまらせて、

 

よそへあそびに行くことを。

 

けれどもぢきに忘れるの。

 

だつて、遊びはたくさんで、

 

雀のことなんか忘れるの。

 

思ひ出すのは夜だもの、

 

雀のゐない夜だもの。

 

いつも私のおもふこと、

 

もしか雀が知つてたら、

 

待ちぼけばつかししてるでしよ。

 

わたし、ほんとにわるい子よ。

 

 

(雀:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

みすゞさんの「反省」は

 

何とも可愛いものです。

 

子供の頃は、こんなことは

 

だれもがやっていて、

 

でもそれをみすゞさんのようには

 

悪いなんて思わないものです。

 

鈴木 澪

 

※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。

私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。

そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。

 

みすゞさんの詩画集も作っています。

金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)

 おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。

 第1集「みんなちがってみんないい」

 第2集「見えぬものでもあるんだよ」

 第3集「みんなを好きに」

 

また明日もぜひ遊びに来てくださいね!

お待ちしています。猫の手舎