今日もみすゞさんのページに

来ていただきありがとうございました。

猫の手舎では一年365日、

毎日みすゞさんの詩と鈴木澪のイラストを

紹介させていただいています。

 

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「元日」です。

  

みんなで双六しませうと、

 

みんなの御用のすむときを、

 

待つてゐるまはさみしいな。

 

  遠い遠い原つぱで

 

  男の子たちの聲がする。

 

大戸卸して屏風をたてて、

 

暗い暗いうちのなか、

 

  凍てた表にからころと

 

  さむい足駄の音がする。

 

昨日は夜を待ちくたびれて、

 

今朝も跳ね跳ねお着物を着たが、

 

お正月とはさみしいものよ。

 

  姉さん學校へいつちやつて

 

  母さん御用がまだすまぬ。

 

 

(元日:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

お正月は子どもは学校も休みで

 

暇がたくさんありますが、

 

大人は逆にふだんとは異なる仕事があります。

 

子どもにはそれがさみしく思えます。

 

鈴木 澪

 

 

お正月とはさみしいものよ、とは?

 

と思ってしまいます。

 

大人は正月も忙しかったのだと、

 

この頃の仕事振りをあれこれ想像しています。

 

女の子はカルタ、すごろくが大好きでしたね。

 

私の子どもの頃も。

 

大西 進 

 

   

※大西 進先生は、みすゞさんの詩のすべてに作曲された音楽家です。

私、鈴木 澪は先生にみすゞさんの歌を歌うコーラス部に参加し、大西先生に指導をうけました。

そして、先生の影響でみすゞさんの詩にイラストを描くことを始めました。

 

みすゞさんの詩画集も作っています。

金子みすゞ詩画集(鈴木澪イラスト)

 おのおの16点の詩とイラストを掲載しています。

 第1集「みんなちがってみんないい」

 第2集「見えぬものでもあるんだよ」

 第3集「みんなを好きに」

 

また明日もぜひ遊びに来てくださいね!

お待ちしています。猫の手舎